2024年12月24日
作詞・作曲/安達 充
今日もこれから 仕事に向かう 俺を眺めているのは
寝ぼけまなこで 地べたに伏せる やる気のない 居候
そんなおまえを 横目で見ては 心の中でつぶやく
「おまえなんてさ 食べて寝るだけ ホント気楽でいいよな」
俺の暮らしは そうはいかない 嫌でも家(ここ)を出て行く
「働かなけりゃ 食べるべからず」 それは わかっちゃいるけど
せめて一日 俺とお前と 役割を入れ替えてさ
のんびり顔で 朝のしじまを 寝過ごしてみたいくらい
だけどたまに思うのさ きっとおまえの世界も
悲しいことがあったり 泣きたいことがあったり
思い通りにならない 苦しみなら同じだよ
きっとおまえの心も 涙流してるのだろう?
おまえは 何も言えない だから わかるわけもない
だけどその目にうつる世界も 幸せだけじゃないだろう
今日も朝から いつもと同じ ルーチンに振り回され
あっという間に 1日2日 1ヶ月が過ぎてゆく
こんな感じで 5年10年 名誉や地位を追いかけ
あいもかわらず 忙しそうな 俺がいるかと思うと
一人家路につくとき 言いようのない不安で
思わず知らず涙が こぼれてきたりするんだ
何も知らないおまえが 今日もいつもの玩具(おもちゃ)を
追いかけている姿を 自分と重ねたりして
そうだね 俺もおまえも そんな変わりはないのさ
だけど誓おう おまえの分も 俺は生きて見せるから
人と生まれた 意味をかみ締め 俺は生きて見せるから
~お父さんお母さんへ10のありがとう~
誰にでもあった、本当の物語
かつて子どもだったすべての大人と、
その子どもたちへ贈る思わず涙が出る
9分34秒の歌の手紙(ソングレター)
[作]安達充(あだち・みつる)[絵]えかきえみ
2011年04月18日発売
1,650円(税込)